いったいどこまで強くなるのか。

 今年は敵なしと思われたゴールドドリームを負かした地力は、半端なものではなかった。

 毎度聞かされるような「今年の3歳はレベルが高い」だが、今年こそはその言葉に偽りなし。

 ルヴァンスレーヴ(Le-Vent-Se-Leve)風立ちぬ。

 颯爽と吹き荒れた風は、ダート界をいとも軽々と飲み込んだ。

 

スポンサーリンク

チャンピオンズカップはルヴァンスレーヴ圧勝

 2日、JRA中京競馬場で行われたG1レース、チャンピオンズカップは、3歳馬ルヴァンスレーヴが後続に2馬身半の差をつけ、レースレコードタイで圧勝した。3歳馬の勝利は前身のジャパンカップダートで、2006年にアロンダイトが勝って以来12年振り。チャンピオンズカップにレース名を改めてからでは初の快挙となる。

 ルヴァンスレーヴはこれでG14勝目。2歳チャンピオンになって以来、世代トップを走り続けていた。

 今回、中央で古馬を負かし、名実ともにダートのチャンピオンとなった。

 もはやこの馬に中央にG1が二つしかない、若しくは地方との緩い交流が主となる日本競馬は狭すぎる。

 世界の強豪を打ち負かす姿を、是非とも目にしたいものだ。

 2歳から一線で活躍するその走りのピークは早そうだ。

 来年春のドバイが、最後のチャンスとなるかもしれない。

 

チャンピオンズカップでMデムーロ完全復活か

 前が残るか前が潰れるか、極端な流れになりやすいこのレース。今年はゆったりとした流れとなった。

 それを読み切ったか、ルヴァンスレーヴ鞍上のミルコ・デムーロ騎手は、隣の枠からハナに立つ紅一点・アンジュデジールの後ろに付け、先団の位置を確保。

 1000m通過は61秒9。

 国内で無双の強さを誇っていたゴールドドリームを、いとも簡単に負かすような怪物3歳馬に、この流れで前目で折り合いをつけられたら、他の馬に勝機は無い。ルヴァンスレーヴは先行策を取りながら、上がり2位の脚で駆け抜けてしまった。

 末脚勝負に徹するかと思いきや、それをいとも簡単に覆したミルコ・デムーロ。昨日のエアウインザーでの重賞勝利も見事な騎乗で、今年の悪い流れはようやく断たれたような気がする。

 ルメール騎手に完全に取り残された感のある彼だが、最後の最後で一矢を報いることができるか。

 

流れは読み切れたのだが

 歴史の浅いレースに、データ競馬をあてはめるのは危険を伴うことがよくわかった。

 ジャパンカップダート時代のデータは、コース形態が全く異なるし、あてにならない。ただし、過去4回しか施行されていないレースのデータでは、傾向が読み切れない。大いに反省。

 スローペースになる予想は読み切れたのだが、ケイティブレイブが前走差す競馬で結果を残したことに味をしめたのか、道中8番手まで位置を下げるとは予想だにしなかった。

 中京ダートコースはコーナーがキツイようで、外を回す競馬はご法度だということがよくわかった。ケイティブレイブは外を回って安全策を取るも、まったく順位をあげられなかった。それに対し、道中最後方でポツンと脚を溜め、内ラチ沿いから追い込む奇襲を選択したウェスタールンドと藤岡祐介騎手。末脚活かす馬の特性と、コースの特徴を捉えた素晴らしい騎乗だった。

 兄デムーロも素晴らしい騎乗だったが、兄藤岡のそれは、馬の地力からすればそれに勝る好騎乗だったと言えるだろう。

 結果的には、兄の意地が光ったレースというオチだったか。

 

唯木絢斗@oaonly180415をフォロー