せっかく真面目に会見を聞いていたのに、最後はネタっぽく締められて、聞いているこっちが馬鹿馬鹿しく思えてきた。

この人は来年はシリアではなく、テレビの中で活躍しているのではないか。

とにもかくにも、30代男性であれば若かりし頃に大多数は耳にしているであろうワードが、日本中が注目する場で突如として飛び出した。

年末はこのワードが、世間を賑わしているかもしれない。

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安田純平氏「あきらめたらそこで試合終了」と記帳

シリアで武装組織に拘束され、3年4か月ぶりに解放されたフリージャーナリストの安田純平氏は、2018年11月2日11時ごろから、帰国後初めて記者会見を行った。

約2時間45分に及んだ会見の最後には、日本記者クラブのサイン帳に記帳された安田氏のサインが紹介され、そこには「あきらめたら試合終了 2018.11.2 安田純平」と記されていた。

「文字通りで、諦めてしまったら、精神的にも肉体的にも弱ってしまう。とにかく、いつかは帰れるんだとずっと考え続けていましたので、この言葉を書かせていただきました」とは安田氏の言葉だが、その言葉を使うなら空気を読んでほしいと、稚拙ながらそんな表現しか思い浮かばない。

傍から見れば響きのよい言葉に思える。

ただし「スラムダンク」を読んでいる世代からすれば、記者クラブのサインになぜ敢えてその言葉を書いたのか、甚だ疑問である。

たしかに良い言葉ではあるのだが、我々世代からすると、子供の頃に多用した思い出が刷り込まれているので、やや俗っぽい雰囲気が込められている。

日本国民が注目する公の場で堂々と掲示されると、正直、笑いのネタにしかならない。

そういえば、組織のリーダーが俳優の松平健さんに似てたなど、場に似つかわしくないコミカル要素を含んだ言葉も飛び出していたが、そんな安田氏の狙いは何だったのであろうか。

ジャーナリストがしたいです⋯⋯

などと言いたかったのだろうか?

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安西先生の名言が流行語大賞に?

安田氏が記載した「あきらめたら試合終了」とは、前述の井上雄彦さんの人気マンガ『スラムダンク』に登場する、主人公のチームの監督を務める安西氏の名言である。

チームが苦境に立たされた時、安西先生はこの言葉をかけて選手を鼓舞し、奇跡の逆転劇を生む。

 

 

戦場ジャーナリストの記者会見が、これほどまでに注目を浴びたことはあっただろうか。そんな場において、まさかこの言葉が出てくるとは夢にも思わなかった。

我々世代なら誰もが耳にし、口ずさんだ不朽の名言。

約25年越しの流行語大賞が、安田氏によってもたらされるかもしれない。

 

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ジャーナリストがしたいです

今後紛争地へ取材に行くのは白紙と語った安田氏だが、誰もが注目する会見の場で安西先生の名言を掲げる肝がある限り、彼はどんな苦境に立たされても生きて帰ってくるに違いない。

何度拘束されてもいいから、彼には戦地に赴き、現地の状況を我々に届け、現地で苦しむ人々の一助になってもらいたい。

「ジャーナリストがしたいです⋯⋯」

だったら続ければいい。

そして、逆転の3Pシュートを見せて欲しい。

それが心配をかけた国民に対する唯一の償いである。

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