大坂なおみ(20)が全米オープンテニスで決勝進出を決めた。相手はセリーナ・ウィリアムズ(36)で、4大大会23回の優勝を誇る、まさに生きる伝説。大坂はセリーナに代わる時代の先駆者となることができるのか。

【試合開始】

現地時間は2018年9月8日(土)16:00~

日本時間は2018年9月9日(日)5:00~

中継はWOWOWのみ。リアルタイムで観戦したければ、WOWOWに加入するほかない状況。

◇◆◇大坂なおみの今シーズンの主な成績◇◆◇

( )の数字は現時点(2018年8月27日)の世界ランク

2018年1月
・ホップマンカップ:予選敗退。
・全豪オープン
 2回戦○ エレーナ・ベスニナ(67位)
 3回戦○ アシュリー・バーティ(17位)
 4回戦● シモナ・ハレプ(1位)

2018年3月
・インディアンウェルズ・マスターズ
 1回戦○  マリア・シャラポワ(22位)
 準々決勝○ カロリナ・プリスコバ(8位)
 準決勝○  シモナ・ハレプ(1位)
 決勝○   ダリア・カサキナ(11位)
・マイアミ・オープン
 1回戦○  セリーナ・ウィリアムズ(26位)
 2回戦●  エリナ・スビトリーナ(7位)

2018年5月
・全仏オープン
 1回戦○  ザリナ・ディアス(60位)
 2回戦●  マディソン・キーズ(14位)

◇◆◇セリーナ・ウィリアムズの今シーズンの主な成績◇◆◇

2018年3月
・インディアンウェルズ・マスターズ
 2回戦○  キキ・バーテンズ(13位)
 準々決勝● ビーナス・ウィリアムズ(16位)

2018年7月
・ウィンブルドン
 1回戦○  アランチャ・ラス(110位)
 2回戦○  ビクトリヤ・トモバ(142位)
 3回戦○  クリスティーナ・ムラデノビッチ(53位)
 準々決勝○ エフゲニヤ・ロデナ(80位)
 準決勝○  カミラ・ジョルジ(40位)
 決勝●   アンジェリック・ケルバー(4位)

大坂選手は今シーズンは世界ランク1位のハレプ選手を破るなど、20歳を向かえ充実一途。マイアミオープンではセリーナに勝っており、今回の対戦も分が悪いとは言えず、好結果は十分に期待できる。

セリーナ・ウィリアムズ選手は、昨年の全豪オープンを制し、シュテフィ・グラフの記録を抜く、23度目の4大大会優勝を記録。しかし、自身の出産もあり、2017年は選手として思うような結果は残せなかった。復帰後の今シーズンはツアー初戦で姉のビーナス敗れるものの、ウィンブルドンで準優勝を果たし、存在感を見せつけた。ただ、対戦してきた相手に恵まれた感も否めず、選手としてのピークは明らかに過ぎている。

新時代の到来か、一時代を築いた者が意地を見せるか。世紀の一戦は刻一刻と迫る。

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大坂なおみの家族

母親は大坂環(たまき)さん。北海道根室市出身の日本人。また、姉の大坂まりもプロテニス選手である。母方の祖父は歯舞群島の勇留島出身で、根室漁業協同組合組合長をしているとのこと。

父親はレオナルド・フランソワさん。ハイチ共和国南東県ジャクメル出身。アメリカ合衆国のニューヨーク大学で学んだ後、13年間日本に在住したハイチ系アメリカ人である。

なおみ選手は姉の影響で3歳からテニスを始め、テニス経験のない父の教えの下、近所のテニスセンター等で練習したとのこと。2001年にアメリカへ移住し、以降はテニスに没頭。現在も居住地はアメリカであり、会話で英語を多用していることは、実に頷ける。

ハイチとは

ハイチとは、ちなみにどこにあるのか? 以下をご覧いただければ早いだろうか。

カリブ海の諸島にある一国。ドミニカとキューバの間に位置している。

ハイチ人の約95%がアフリカ系であり、残りのほとんどはムラート(白人とアフリカ人の混血)である。エリートであるムラートとその他の黒人との間の経済的、文化的、社会的格差が著しい。その他に、数は少ないが独立後に中東から移民したアラブ系ハイチ人が存在する。

ハイチの政治は1804年の独立以来、混乱が続いているようで、さらにはハイチ地震 (2010年)で大統領府等、政府機関が倒壊。政府は麻痺状態が続いており、決して国内は良好とはいえない情勢である。

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日本人の活躍と捉えるべきか

大坂選手をはじめ、近年、外国人とのハーフとされる人の存在が目立つ。

スポーツの場合、身体能力は黒人選手の方が優れているのは良く聞く話であり、特に陸上100mのファイナリストなど、大半が黒人選手を占める。

また、芸能関係でもその傾向が強くなっている。最近耳にするモデルの名前の多くには、横文字が並んでいる。これも脚の長さ等々、現在の「美しい」とされる体型は、欧米系の人種が持つものであることが起因しているのは間違いない。

話を戻すと、大坂選手の活躍を純粋な日本人が収めた成功と捉えている人が、どれくらいいるのか、その点が大いに気になるわけである。

多民族国家とされる国においては、人種差別は重要な問題であり、長年、それと向き合ってきた。日本の民族を「大和民族」と呼んでいいのかは分からないが、大半はその人種で占められる。しかし、昨今の外国人の来訪者は年々と増しており、ハーフとされる人々も増え、日本も将来は多民族国家の仲間入りを果たすのではないかと懸念している。

いや、その懸念が何の問題も及ぼさなければ、別に憂うことはないのである。

元々日本人が多様な価値観を持ち、肌の色の違いなどを気にすることなく、様々な文化を受け入れることができる心を持ち合わせていれば、前述したことも杞憂に終わる。

結論、大坂選手が全米オープンで仮に優勝したら、素直に日本人が快挙を成し遂げたと歓喜するべきといいたいわけである。

「大坂なおみって日本人なの?」などというツッコミは、言語道断である。

今は二重国籍を持つ彼女であるが、日本人選手として登録されている以上、日本人が成し遂げた快挙である。それ以上でも、それ以下でもない。

多様な価値観を受け入れ、己の価値観を強制しない生き方を説く。

所生は拙文ながらも全力で伝えていきたい次第である。

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