この結果に、野球ファン、とりわけセリーグのチームを贔屓にしている方々なら、誰しも驚くことはないだろう。

今シーズンのカープはやはり圧倒的な強さ⋯⋯いや、圧倒的な安定感というべきか、さらに言うと、カープだけ「まとも」だったというべきか。

それだけ、他の球団がだらしなかった。

この3年間、カープだけがまともなチーム作りに取り組んでいた。カープだけがまともなプロ野球チームだった。

そんな至極まっとうな3連覇を成し遂げたカープの、今後のポストシーズンに向けた戦いの行方に迫ってみたい。

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カープのクライマックスシリーズの行方

まず迎えるはクライマックスシリーズ。優勝したカープはホームのマツダスタジアムで敵を迎えることとなる。

カープの今シーズンのホーム成績は、優勝した9月26日時点で42勝22敗。実に20もの貯金を積み上げていることになる。

続いて、各チームごとの対戦成績を見てみることにする(9月26日時点)。
2位 ヤクルト 18勝5敗  (ホーム8勝1敗)
3位 巨人   16勝5敗  (ホーム9勝1敗1分)
3位 DeNA 13勝10敗 (ホーム5勝6敗)
5位 阪神   13勝10敗 (ホーム6勝5敗)
6位 中日   11勝14敗 (ホーム8勝5敗)

2位ヤクルトが順当にセカンドステージに上がってくるようであれば、ホームで圧倒的に勝ち越している相手なので、非常に有利な戦いとなる。3位巨人が上がってきても、同様の結果と言えよう。

昨年、苦杯を舐めさせられたDeNA相手には、やはり相性が悪いようで、マツダで今シーズンは負け越している。

現在、巨人と同率3位でCS進出の可能性が大いに残されているDeNA。仮に神宮でヤクルトとファーストステージを迎えた場合を想定し、ヤクルトとDeNAの対戦成績を見てみよう。
・ヤクルト 13勝9敗  (ホーム6勝4敗)

若干ではあるが、ヤクルトが対戦成績を上回っている。数字だけ見れば、ヤクルトがマツダスタジアムに乗り込んで来そうな気配が高いが、シーズン終盤にかけて、DeNAの眠れる先発左腕達が復調の兆しを見せており、昨年の戦力が戻りつつある。

DeNAがマツダへの階段を上ってくるようなら、カープにとって日本一への大きな障壁になりそうだ。

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カープの日本シリーズの行方

今シーズンのカープの交流戦は惨憺たるもので、7勝11敗で10位に沈んだ。チーム打率は.260と通常のシーズン並みに打てていたが、防御率は5.60の104失点と、投手陣が完全に崩壊していた。

たまたま交流戦のシーズンだけ投手陣が調子を落としていたならいいが、パリーグの首脳陣に配球の癖などを盗まれているようなら、手痛い問題となる。

日本シリーズで相手となりそうな3チームの、交流戦での成績を見てみよう。
1位 西武     1勝2敗 (ホーム)
2位 ソフトバンク 1勝2敗 (ビジター)
3位 日本ハム   1勝2敗 (ホーム)

いずれも負け越している。西武、日本ハムとも得意のホームで負け越しているのは痛い。ソフトバンクはビジターでの負け越しだが、初戦でエース・大瀬良が4回7失点KOされているのは苦い材料だ。

カープ日本一の鍵となるのは、投手陣の奮起であるのは間違いない。12球団屈指の打線を頼りに、投手陣の粘りに期待したい。

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やるべきことをやれば結果が伴う

冒頭にカープだけ「まとも」と言及したが、やるべきことをきちんとやっているのは、セリーグではカープだけのように思う。

我が虎党は生え抜きの若手が全く育たず、外様任せで相変わらず内部改革が進まない。巨人は不可解な由伸政権誕生以降、ちぐはぐな人選と采配が続く。ヤクルトは怪我人さえなければ恐ろしい打線を組めるが、相変わらず投手陣が安定しない。DeNAは強力なクリーンナップは安定感あるも、下位打線と投手陣が安定しない。中日は落合政権以降、首脳陣の大混迷を極め、万年Bクラス。

カープの活躍する選手はほぼ生え抜きの選手。外国人もカープアカデミーの出身と、資金力に乏しいながらも工夫してチーム作りに励んでいる。

やるべきことをきちんとやるのは、当たり前だが、一番難しいことかもしれない。人は楽をしたがる生き物である。楽な道を見つけたら、ひたすらそれに突き進む傾向にある。

むしろ、茨の道を進んでおり、華やかに我々を魅了している裏で苦しんでいるのは、カープなのかもしれない。

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