得意の府中で巻き返しを図るダノンキングリー

 

ダノンキングリーが、サートゥルナーリア二冠阻止の一番手だ。

共同通信杯で見せた32秒台の末脚は、早い上がりが問われるダービーでこそ活きる。

一息入れて臨んだ皐月賞では不得手の展開にも関わらず、強豪相手にタイム差なしの接戦を演じ、自力の高さを見せつけた。状態を上げて臨むダービーでは、巻き返し必至だ。

ダノンキングリーがダービーでこそ買うべき理由を、総力を上げてお届けする。

 

ダノンキングリーの皐月賞は負けてなお強し

内外離れてしまった皐月賞

 

2019年に施行された皐月賞は、平成最後のクラシックとして騒がれ、それに恥じない見応えのある好勝負が展開された。

1000mの通貨が59秒1と、淀みの無い厳しいペースでレースは流れ、皐月賞らしいスピードの持久力が問われる展開。最後はサートゥルナーリア、ヴェロックス、ダノンキングリーの3頭がゴール直前まで競り合う形となった。

ダノンキングリーは2頭にわずか遅れての3着となったわけだが、彼にとって酷な要素が3つあった。

ダノンキングリーにとって厳しい展開①

共同通信杯で上がり3ハロン32秒9という切れ味を見せたダノンキングリー。彼の身上とするものは、時計の早い馬場での瞬発力であることに異論はなかろう。

スピードの持続力が問われる一戦となった皐月賞は、彼にとって不得手の展開だったと言えるだろう。直線坂下で瞬発力の違いで2頭に並びかけたが、坂を駆け上がる段階で突き放されてしまった。

それでも最後はヴェロックスに頭差まで詰め寄り、勝負根性のあるところも見せつけた。

ダノンキングリーにとって厳しい展開②

2枠4番を引き当てたダノンキングリーだったが、最後はそれが仇となる形となった。

この日の馬場は内が荒れており、直線は外が伸びやすくなっていた。ヴェロックスは外を回って4角先頭、サートゥルナーリアも彼をマークして外を回り、直線で2頭は馬場の良いところを走れていた。

ダノンキングリーは直線入口で前が壁になり、わずかに空いた馬場の悪い最内を突かざるを得ない展開となってしまった。内で脚を貯められたことは良かったが、パワーがあるタイプではない彼だけに、馬場の悪いところを走らなくてはならなかったことは酷であった。

ダノンキングリーにとって厳しい展開③

内を通らざるを得なかったことは、さらなる不利を生み出した。

競り合うサートゥルナーリアとヴェロックスは、闘争心を十二分に駆り立てられたが、その2頭から離れた内を突いたダノンキングリーは、その叩きあいに加われず、勝負どころにおいて一頭で走らざるを得なかった。

馬は集団で走る習性があり、単独で走ると気を抜いて走ってしまう傾向にある。坂の途中で若干2頭に突き放されてしまったのは、持久力が足らなかったこともあるが、競り合いに加われなかった影響も少なからずあるだろう。

ヴェロックスが馬体をぶつけられたことがクローズアップされがちだが、ダノンキングリーも厳しい条件の中、平成最後の名勝負を演じていた。

 


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ダノンキングリーのダービー適正

ここ5年のダービーは、勝ち馬の上がり3F平均は33秒8、勝ちタイムは2分24秒を切ることも珍しくない。切れ味と高速馬場適性が求められることは、まさに日本競馬への適合性が問われると言っても過言ではない。

今年も高速時計必至か

 

東京優駿が日本のサラブレッドの頂点を決める一戦、さらには優れた繁殖能力を持つ馬を選定する大目的がある故の宿命というべきだろう。

その点、ダノンキングリーはダービーを勝つ為に生まれてきた、さらには日本競馬の申し子と言っても差し支えない存在である。

ダノンキングリーのダービー適正①

ダノンキングリーの血統面を見てみると、父はディープインパクト。言わずもがな日本競馬の主軸である芝中距離レースで活躍馬を量産するリーディングサイアー。産駒は総じて瞬発力に優れ、高速決着を得意とする。彼を父に持つことは、ダービーを制覇するための最大の近道である。

さらに母方の血統を考察すると、彼の母父はストームキャット。2013年のダービーを上がり33秒5で制したキズナと同じパターンである。先週レコード決着となったオークスを勝ったラブズオンリーユーも、それに該当する。

競馬はブラッドスポーツと言われることが常だが、ダービーで好走することにおいて、ダノンキングリーの血統構成は文句の付けようがない。

ダノンキングリーのダービー適正②

ダノンキングリーの兄姉はダート短距離で成績を残しており、距離延長を危惧する声が聞かれる。その点においては心配することは無く、むしろプラスになるのではと考える。

高速馬場への適性は、短距離でも活躍できるだけのスピード能力も同時に問われる。2400mという距離がクローズアップされがちだが、時計が早くなるとむしろ、長距離適性は切れ味不足を助長して重荷になる。

近年ダービーを制した馬の血統背景においても、短距離傾向が強くみられる。昨年の覇者ワグネリアンは、祖母にダート短距離で伝説的な末脚を披露したブロードアピールを持つ。一昨年の覇者レイデオロは、祖母にスプリンターズSで3番人気4着したレディブロンドを持つ。さらに3年前の覇者マカヒキは、姉にスプリント重賞を勝ったウリウリを持つ。

近代競馬はスピード競馬と呼ばれるようになって久しい。後世により良い血統を残すことを主目的とするダービーにおいても、やはり短距離適性は欠かせない傾向となりつつある。

ダノンキングリーのダービー適正③

ダービー週はCコースに変わり、内馬場有利が顕著になる。外を回らざるを得ない追い込み一手の馬にとっては、大変厳しい戦いとなる。

その点、ダノンキングリーは好位からの競馬で結果を残している。スタートが早く、レースセンスに優れている点は大きな強みだ。

内枠を引くことが望ましいのは当然だが、昨年のワグネリアンは8枠でも勝っている。先行力があれば外枠でもそれほど気にすることはなさそうで、枠の有利不利も少ないことも、ダノンキングリーの好走を後押しする。

 

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ダノンキングリーとサートゥルナーリアの一騎打ち

ダノンキングリーがダービー制覇に近い存在であることは間違いないが、大きな壁がある。それはサートゥルナーリアという天才の存在だ。

やはり強いサートゥルナーリア

 

ダノンキングリーと同じく鋭い瞬発力を武器とするサートゥルナーリアは、当然ダービーへの適性は高い。さらには皐月賞を年明け初戦で制覇するという前代未聞のローテーションで勝った当馬。その地力は疑いようがなく、ひと叩きされた上積みはダノンキングリーを上回ること必至。

ダノンキングリーがいかにダービーの適性が高いとはいえ、サートゥルナーリアを逆転するのは至難の業だ。

馬券を狙い目としては、ダノンキングリーを頭から狙うのではなく、サートゥルナーリアとの2頭軸勝負が賢い選択と見る。

3強の一角とされるヴェロックスもいるが、逆に彼はダービーで苦戦を強いられると考える。ヴェロックスの持ち味は長く良い脚を使えることであり、瞬発力勝負では脆い面を見せているからだ。

ダノンキングリーとサートゥルナーリアの馬連・ワイドの1点勝負が無難なところだが、ヴェロックスを軽視し、ダノンキングリーとサートゥルナーリアの2頭軸で穴馬に流す買い方も、妙味がありそうなところ。

 

ダノンキングリーの調教内容

ダノンキングリー1週前追い切り

ダノンキングリー2週前追い切り

 

ウッドコースで一杯に追われ、助手を背にラスト800m51.9秒をマーク。ハミから舌を出す若さを見せたが、皐月賞の2週前と変わらないタイムと動き。出来は前走以上のものを感じさせる。

ダノンキングリーの直前追い切り

ダノンキングリー1週前追い切り

 

ポリトラックコースを緩めに追われた。皐月賞の直前は同じくポリトラックにて単走で追われて好時計を出したが、今回は戸崎騎手を背にし、左回りで終始手綱を絞ったまま追われた。折り合いが勝負のカギを握っていると陣営はコメントしていたが、その意図がよく窺える内容だ。

皐月賞ではパドックで落ち着いて歩けていたが、同じような周回が出来ているか注視しておきたい。共同通信杯のように速脚で周回しているようだと、注意が必要かもしれない。

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