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ダノンキングリーはダービーでどうなった?

ダービー仕様で仕上げ、万全を期して臨んだダノンキングリー陣営。パドックも皐月賞同様に我慢がきき、返し馬も落ち着いた雰囲気の走りだしを見せた。

レースは好位に付け、飛ばす先行勢を眺める形になった。内で折り合いを付け、4コーナーもロスなく回る絶好の立ち回りで直線を迎える。

あとはライバルと目されるサートゥルナーリアと如何に勝負するかにかかっていたが⋯⋯。

サートゥルナーリアに馬体を併せに行くが⋯⋯

 

先頭を走る人気薄のロジャーバロースには目もくれず、戸崎騎手は外から上がってくるサートゥルナーリアを意識し、外に持ち出していった。

戸崎騎手はサートゥルナーリアと叩き合いつつ、ゴールに飛び込むことを想定していたはずだが、サートゥルナーリアはそこから伸びてこなかった。

伸びてこないサートゥルナーリア

 

ダノンキングリーと戸崎騎手は、ターゲットをロジャーバロースに切り替えるも、クビ差及ばず2着に終わった。

戸崎騎手はまたしても僅差の2着

 

結果的に前を行くロジャーバロースを初めからターゲットに出来ていれば、ダノンキングリーと戸崎騎手はダービー制覇の栄冠を手にしていたかもしれない。とはいえ、それは通常ならば成し得ない判断だ。

正攻法でサートゥルナーリアを意識し、外に持ち出した戸崎騎手は責められない。

 

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サートゥルナーリアが馬券圏外へ

最大のライバルと目されていたサートゥルナーリアが、ラスト100mで失速し、まさかの4着。10万人が集った東京競馬場は悲鳴に包まれた。

起こり得る最悪の展開が、サートゥルナーリアを襲った。

レースが近づくごとにイレ込みが増し、スタート直後に立ち上がってしまい、出遅れた。そして1000m通過57.9秒という速いラップで持久力勝負になった展開は、一瞬の切れ味が身上のサートゥルナーリアをさらに苦しめた。

さらにはテン乗りとなったレーン騎手も、結果的には仇となる形となった。短距離レースでは安定したレースぶりが目立つレーン騎手だったが、中距離以上のレースになると人気馬をよく飛ばしていた。

このダービーにおいては、速い流れを外から早めに追走して脚を使ってしまい、ラスト100mで伸びを欠いた。いったんは交わしたはずのヴェロックスに差し返されてしまったように、レーン騎手の中距離レースにおける仕掛けどころの甘さがここ一番で露呈した結果となってしまった。

ルメール騎手が騎乗停止にならなければ、または2歳時に跨っていたデムーロ騎手が乗っていれば。そう思うファンも少なくないだろう。

テン乗りのダービー制覇は60年以上ないというデータは、常にファンの頭をよぎっていた。サートゥルナーリアはそれすらも覆すほどの馬だと多くの人が思っていたことは、単勝1.6倍というオッズが証明していた。しかし、86回以上も歴史を重ねる東京優駿は、にわかにやってきた異国の若者にその栄冠を渡すほど、生易しいものではなかった。

大波乱の立役者となったロジャーバロースだが、父は三冠馬ディープインパクト。背にした浜中騎手は菊花賞とオークスを勝っており、クラシックには縁が深い。一方、サートゥルナーリアの父はスプリンターのロードカナロア。背にしたレーン騎手は今年春に初めて日本に訪れ、オークスでは人気を裏切ってしまった。

クラシックは3勝目となる浜中騎手

 

令和になっても、日本ダービーというレースの性質は簡単に変わるものではなかった。紡がれてきた歴史は深いということを、強く印象付けられた。

 

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