「戸崎に続いて原口もか」

それが虎党かつ競馬愛好家であるが故、御両人に対して兄弟説を唱える男の頭の中に浮かんだ台詞だった。

顔付だけでなく経歴も引き寄せられたこの二人に、何か運命的な繋がりを感じざるを得ない。

 

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阪神原口文仁捕手がガンを告白

虎党だけなく、球界全土に衝撃が走った。

2019年1月24日、阪神タイガースの原口文仁捕手(26)が自身のTwitterにて大腸ガンであることを告白した。原口選手には25,000人を超えるフォロワーがいるが、発しているツイートはわずか2件。初ツイートかと思われるが、その内容は実に衝撃的なものであった。

 

原口文仁とは

原口選手はどんな選手かと一言で表現するならば、育成登録を経験し這い上がった所謂「苦労人」という言葉が相応しい。

帝京高校3年時に夏の甲子園に出場し、チームのベスト8に貢献した原口文仁。

夏の甲子園準々決勝出場時

 

余談になるがこの試合、DeNAの守護神・山﨑康晃とバッテリーを組んでいた。

山崎康晃と原口文仁

 

ドラフト6巡目で阪神タイガースに指名を受け、晴れてプロ野球選手の仲間入りを果たすも、入団後は苦悩の日々が続く。捕手としては致命的となる肩の故障とヘルニアを発症したこともあり、育成契約として選手生活を送る毎日を強いられた。

しかし、野球の神は彼の秘められたバッティングセンスを埋もれたままにすることを許さなかった。

2016年、開幕直後の4月後半に一軍デビューを果たすと、その打棒は猛威を振るう。5月に打率.380、5本塁打、17打点という数字を残し、育成経験選手として初の月間MVPを取得。さらにその年のオールスターにも選出され、育成経験選手として初の出場。その初打席は7回裏に回ってきて、あと一歩でスタンドインとなる同点の二塁打。

日ハム有原のストレートを弾き返す

打球はレフトフェンス直撃

悠々と2塁へ到達

 

ここも余談になるがこの試合、DeNAの守護神・山﨑康晃とバッテリーを7年ぶりに再結成。一軍のクローザーとして華々しくキャリアをスタートした一つ下の後輩と、育成選手に落とされるという挫折を味わった先輩。そんな二人が再びプロの舞台で共に戦う姿は、通なファンの心を躍らせた。

ハマスタで再会する山﨑と原口

 

一軍に定着して以降もケガとの闘いが続くが、チーム随一の勝負強いバッティングは貧打の虎打線にとって不可欠な存在。2018年シーズン、チームは最下位に陥るも、原口選手は代打打率4割、代打安打数は球団記録の23本と、自慢の勝負強さを披露。2019年シーズンも虎の貴重なピースとして活躍が期待されていた。

類まれな勝負強さで猛虎打線を牽引

 

そんな中で訪れた不運。野球の神は彼にどこまで試練を与えようというのか。

 

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原口文仁と戸崎圭太

虎党と競馬愛好家として、密かに気になっていたのは原口捕手と戸崎騎手の顔。

原口文仁捕手

戸崎圭太騎手

 

個人的に親類説が流れているくらい似通った顔の二人だが、経歴もそれに通ずるところがある。

戸崎圭太騎手といえば、JRAで3年連続(2014年~2016年)年間最多勝を達成するなど日本を代表する騎手の一人だが、元は地方競馬出身の叩き上げ。地方時代もデビューからいきなり華々しく活躍していたわけではなく、地方でリーディング(最多勝)を獲得したのはデビューしてから11年後だった。

苦労を重ねて表舞台で花咲いた二人の努力は、血の滲むようなと簡単に形容するものでは済まされないであろう。

おまけに戸崎騎手は中学時代野球をやっていたという話を聞くと、ますます他人とは思えなくなってくる。

戸崎騎手がインフルエンザの翌週に

1月19日~20日の競馬開催日、戸崎騎手はインフルエンザにかかり、騎乗予定だった馬は全て他の騎手に乗り替わりとなった。その内の一頭に、日曜のメインレースであるアメリカジョッキークラブカップ(G2)に騎乗予定だったシャケトラがいた。

石橋騎手が代役を務めることになったシャケトラだが、7番人気の低評価を覆し、約2年ぶりとなる勝利を収め、復活を果たした。元々素質は高い馬で、復調すればG1制覇も夢ではない存在だっただけに、今回この馬に病気で乗れなかったのは、戸崎騎手にとって非常に痛い。

そんな病に冒された戸崎騎手の不運の翌週に、原口捕手の大病が公になった。ここまで来ると、二人に何か特別な縁があるのではないかと疑わざるを得ないわけである。

 

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虎に欠かせない勝負強さの象徴

戸崎騎手は翌週にはレースに復帰し、その緒戦からいきなり勝ち星を挙げ、健在さを窺わせた。原口選手が戸崎騎手と特別な繋がりがあると仮定するならば、それに倣って早くグラウンドに元気な姿を見せてほしいものだ。

原口選手は昨年末に人間ドックを受けた際、その事実が分かったそうだが、兎にも角にも早期発見の段階で完治可能な状態であることを何よりも切に願いたい。

そして、湿った猛虎打線を奮い立たせてほしい。

 

 

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