鉄紺のタスキが、今年も引き続き箱根の山で躍動した。

前年の記録をさらに上回るタイムで勝利したチームの底力は、確実に上昇している。

箱根路を知り尽くした鉄紺軍団を、帰路で追う一番手はどのチームか。

第95回箱根駅伝往路の各校を評価する。

 

2019箱根駅伝区間エントリー

 各選手の10000m、ハーフマラソン、及び10000mとハーフマラソンをプラスした自己ベストタイムを掲載。

 第95回箱根駅伝区間エントリー

※当日エントリー変更は、随時更新する予定
 往路選手変更更新済み

2019箱根駅伝区間別自己ベスト順

 10000m自己ベストタイムを、区間別にランキング化。

 第95回箱根駅伝区間別自己ベストランキング

※当日エントリー変更は、随時更新する予定
 往路選手変更更新済み

 

2019箱根駅伝往路出場校全評価

1位 東洋大学

●総合タイム:5:26:31

●往路評価
 エース級の選手を往路にズラリと揃え、出来るだけ引き離して復路を迎えたい思惑が功を奏した。全日本大学駅伝まで調子が上がらなかった1区の西山が、2年連続区間賞の走りでその不安を払拭すると、チームは勢いに乗った。特に4区相澤の区間新記録を大幅に更新する走りは圧巻だった。

●復路へ向けて
 6区の今西は出雲で区間賞、7区のキャプテン小笹は昨年10区区間賞と、地力のある選手が復路の序盤を固める。そして上尾ハーフで62分台を出したルーキーの鈴木が控えに残っている。力のある3、4年生が序盤でリードを守り、ルーキーの鈴木をどこで起用し、彼がどのような走りを見せるかが、優勝への鍵になりそうだ。

2位 東海大学

●総合タイム:5:27:45
1位との差:01:14
タイム差:01:14

●往路評価
 大きなブレーキが無く、全体を通して安定した走りでまとめられた。4区、5区で区間2位の走りを見せた館澤と西田も見事だったが、花の2区を5位でタスキを回し、区間8位の記録で粘った湯澤走りが大きかった。

●復路へ向けて
 昨年6区山下りで2位の中島は勿論、控えを含めれば10000m自己ベスト28分台の選手を4人持つ強力な布陣が待ち構える。例年スタミナ不足で後半の失速が多い当校だが、往路のようにブレーキなく走れることが出来れば、初の戴冠は目の前に迫る。

3位 國學院大學

●総合タイム:5:29:15
1位との差:02:44
タイム差:01:30

●往路評価
 エース浦野にどの順位でタスキを回せるかが鍵になっていたが、6位で繋げたのは非常に大きかった。10000m28分台の土方と青木が2~3区で流れを作り、4区の茂原がよく粘った。

●復路へ向けて
 往路で主力選手を使ってしまったので、復路は厳しい戦いが予想される。シード権獲得へ向けてリードは5分以上あるが、11位の明治大に強力なランナーが多く控えている。失速なく復路をまとめ、明治の追撃を押さえたいところだ。

4位 駒澤大学

●総合タイム:5:29:59
1位との差:03:28
タイム差:00:44

●往路評価
 際立った走りを見せた選手はいなかったものの、10000m28分台の選手を4人揃え、層の厚い安定した走りで往路をまとめた。

●復路へ向けて
 大逆転を期待できる爆発力を持つ選手は見当たらないが、残りメンバーの大半がハーフのベスト63分の選手を占め、堅実な走りを見せることは必至。前回シードを逃したが、今回は3位内に入る可能性が非常に高い。

5位 法政大学

●総合タイム:5:31:36
1位との差:05:05
タイム差:01:37

●往路評価
 前回5区山登り区間賞の青木が、さすがの走りを見せた。区間賞は逃したものの、一気に順位を引き上げた。1区と2区に強力なランナーが揃う中、佐藤と坂東も良く粘り、青木の激走に弾みをつけた。

●復路へ向けて
 さらに上位を目指せる選手は見当たらず、粘りの展開が予想される。ブレーキなくシード権獲得を目指したいところ。

6位 青山学院大学

●総合タイム:5:32:01
1位との差:05:30
タイム差:00:25

●往路評価
 3区のキャプテン森田の区間新で一気に波に乗るかと思われたが、4区の岩見が結果を残せなかった。東洋大・相澤にスタート直後で置かれてしまってから、リズムを崩したか。悪い流れは5区に入っても止められず、トップから5分半差と往路でまさかの大ブレーキ。

●復路へ向けて
 昨年区間賞を獲得した小野田、林を筆頭に、メンバーの層の厚さは随一。昨年と同じ区間賞コンビ布陣の6~7区で東洋、東海の背中を捉え、後半の逆転に繋げたい。5連覇に向け、奇跡は起こるか。

 

7位 順天堂大学

●総合タイム:5:32:05
1位との差:05:34
タイム差:00:04

●往路評価
 大エース塩尻が箱根の花の2区という舞台で、日本人トップの区間2位と、最後の最後で結果を残した。山登りに強い山田も区間4位と、例年に変わらず安定した走りを見せた。

●復路へ向けて
 箱根経験のあるキャプテン江口、10000m28分台の野田を控えに残している。二人の走りがシード権争いのキーマンとなる。

8位 拓殖大学

●総合タイム:5:32:08
1位との差:05:37
タイム差:00:03

●往路評価
 2区で留学生キャプテンのデレセが、区間6位の走りも12位でタスキリレー。3区の馬場も区間8位で10位のタスキリレーと、順位がなかなか伸びなかった。それでも粘りのタスキリレーで、シード圏内となる8位で往路をまとめた。

●復路へ向けて
 6区に山下りの経験者、出雲区間3位の硴野が控える。彼の走りで、シード権獲得に向け弾みを付けたい。

9位 帝京大学

●総合タイム:5:33:30
1位との差:06:59
タイム差:01:22

●往路評価
 3区でゴールデンルーキー遠藤、4区で経験豊富な横井が共に区間3位と躍動。5位でタスキをもらった山登り初挑戦の小野寺だったが、区間16位に終わり9位まで順位を落とした。

●復路へ向けて
 6区に山下りの島貫は、10000m自己ベスト区間エントリー選手の中で1位。拓殖大同様、シード権獲得へ向け、山下りで流れに乗りたい。

10位 中央学院大学

●総合タイム:5:33:32
1位との差:07:01
タイム差:00:02

●往路評価
 トップクラスのランナーが揃う1区~3区では苦戦したが、全体的に安定した走りを披露。4区の有馬、5区の高砂が粘りを見せ、10位まで順位を上げた。

●復路へ向けて
 6区に山下りは4年連続で樋口が担当。さらに7区に箱根経験が2回あるキャプテン廣が控える。序盤で流れをつかみ、後半の粘りに繋げたい。

11位 明治大学

●総合タイム:5:34:14
1位との差:07:43
タイム差:00:42

●往路評価
 3区のエース阿部が区間2位と貫禄の走り。4区の三輪も順位を伸ばしたが、初出場で山登りに挑んだ酒井が区間15位と苦しんだ。

●復路へ向けて
 10000m28分台の選手が多く控え、追い上げムード漂う復路。アンカーを務めるキャプテン坂口もその一人であり、箱根を2回経験している。シード権獲得へ向け、彼の最後の追い上げが期待される。

12位 中央大学

●総合タイム:5:35:26
1位との差:08:55
タイム差:01:12

●往路評価
 1区、2区で両エースの中山と堀尾を起用。序盤はトップ争いを演じ、逃げ切りを図ったが、3区以降はトップランナーにつかまってしまった。

●復路へ向けて
 10000m28分台の舟津が控えに回っているが、全体的に選手層は薄く、シード権獲得までの追い上げは厳しそうだ。

13位 日本大学

●総合タイム:5:35:37
1位との差:09:06
タイム差:00:11

●往路評価
 花の2区で留学生のワンブイが、期待に応える走りで区間賞を獲得し、13人のごぼう抜きを披露。しかし、他の選手の層が薄く、往路は13位にとどまった。

●復路へ向けて
 選手層の薄さは否めず、復路も苦しい戦いになりそうだ。粘りの走りでブレーキすることなく、何とかタスキを繋げたい。

14位 国士舘大学

●総合タイム:5:35:53
1位との差:09:22
タイム差:00:16

●往路評価
 花の2区で留学生のヴィンセントが区間3位となり、2区を見事1位でタスキリレー。しかし、後を受けた選手たちはトップランナー達の前に屈してしまった。

●復路へ向けて
 留学生のギトンガを控えに回している。とっておきの切り札で、どこまで順位を押し上げられるか。

15位 早稲田大学

●総合タイム:5:36:06
1位との差:09:35
タイム差:00:13

●往路評価
 ルーキー中谷がエース級の集う1区で区間4位の走りを見せるも、2区で太田が区間21位と失速してしまった。4区でキャプテン清水が区間3位で盛り返し、前回区間賞の意地を見せた。

●復路へ向けて
 10000m自己ベストチームトップの永山が控えに回っている。名門の追い上げは、彼の走りに託されている。

16位 日本体育大学

●総合タイム:5:36:33
1位との差:10:02
タイム差:00:27

●往路評価
 控えにとっておき、4区に起用した廻谷が区間18位と振るわず。経験豊富な4年生、室伏が5区に挑んだが11位と、思うように順位を伸ばせなかった。

●復路へ向けて
 前回10区3位の中川が控えにとってある。前年総合4位の意地を見せ、シード圏内まで追い上げたい。

17位 東京国際大学

●総合タイム:5:37:15
1位との差:10:44
タイム差:00:42

●往路評価
 留学生タイタスのスタートダッシュに期待されたが、区間8位と振るわず。2年連続で花の2区を任された伊藤も、各校のエース級の前に区間11位と苦戦した。

●復路へ向けて
 世界選手権出場歴のある渡邊が2度目の箱根路に挑む。熟練された走りで後輩ランナー達を鼓舞したい。

18位 神奈川大学

●総合タイム:5:39:41
1位との差:13:10
タイム差:02:26

●往路評価
 前回10区7位と善戦した4区の枝村が、区間21位と大苦戦。5区の小笠原も区間22位と苦戦し、厳しい箱根デビューとなってしまった。

●復路へ向けて
 大幅に順位を上げられる選手がおらず、苦戦必至。どうにか繰り上げを回避し、タスキを最後まで繋ぎたい。

19位 城西大学

●総合タイム:5:40:10
1位との差:13:39
タイム差:00:29

●往路評価
 10000mで好記録を持つ3区中島、4区西嶋が思うような結果を残せなかった。

●復路へ向けて
 全日本区間賞の大エース荻久保が控えに回る。彼の追い上げで、昨年に続きシードを獲得できるか。

20位 上武大学

●総合タイム:5:42:26
1位との差:15:55
タイム差:02:16

●往路評価
 4区石井の12位が区間最高順位。予選会でギリギリ本線に滑り込んだが、箱根の壁はまだまだ厚い。

●復路へ向けて
 流れを変えられそうなランナーはおらず、厳しい戦いとなりそうだが、最後までタスキを繋ぎ、この経験を今後の糧にしたい。

21位 大東文化大学

●総合タイム:5:43:07
1位との差:16:36
タイム差:00:41

●往路評価
 1区新井のアクシデントが響き、3区で早くも繰り上げスタートを強いられた。4区の奈良、5区の佐藤と追い上げを見せただけに、悔しい往路となった。

●復路へ向けて
 往路の無念を払拭すべく、最後までタスキを繋げられるよう、粘りたい。

22位 山梨学院大学

●総合タイム:5:44:16
1位との差:17:45
タイム差:01:09

●往路評価
 2区で調子落ちが噂されるニャイロを使えなかったことが響いた。繰り上げスタートとなった大東文化大にタイムでも上回れなかったことは実に悔しい。

●復路へ向けて
 ニャイロが控えているが、復調していたとしてもどこまで追い上げられるか。

23位 関東学生連合

●総合タイム:5:44:17

 

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