決断の日は刻一刻と迫っている?

 

イチローの代名詞の一つである「レーザービーム」が、東京ドームで眩しい閃光を放った。

2塁ランナーのゲレーロが、その輝きを前に塁上で釘付けにならざるを得なかった光景に、歓喜に沸く東京ドームの観衆。

しかし、不意を突いたとは言い難いど真ん中のスライダーに、全く手の出なかった安打製造機。

その光景にスタンドからはため息の嵐。

何気ないひとつひとつのプレーに一喜一憂させる影響力は素晴らしいが、既にイチローの身体には限界がきているのかもしれない。

 

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イチローが巨人戦でもヒット無し

2019年3月18日、大リーグ・シアトルマリナーズとNPBの巨人のオープン戦2戦目が東京ドームで行われた。

注目の7年ぶりに日本でプレーするイチロー外野手は、3回ウラの守備で自慢の肩を披露。代名詞である「レーザービーム」で2塁ランナーの進塁を阻止した。

 

健在のレーザービーム

 

しかし、打つ方に至っては3打数ノーヒット。この日も安打製造機から快音は聞かれず、これでオープン戦24打席連続ノーヒット、打率0.65で開幕を迎えることとなった。

内容も惨憺たるものだった。

第一打席では育成ドラフト出身の3年目、坂本工投手にバットをへし折られた。第三打席では、昨シーズン1軍登板の無かった戸根投手のど真ん中のスライダーを見送って三振。日米通算4367安打を放つ打棒の片鱗は、完全に影を潜めていた。

バットで結果の出せないイチローに対し、周囲の声からも引退の二文字がちらつく。

 

本人のモチベーションはまだまだ高いようだが、今後、どのような結末を迎えるのか。

 

イチローはなぜ引退しないのか

マリナーズのスコット・サービス監督は試合後の会見で、イチロー選手が3打数ノーヒットに終わったことについて以下のように語った。

 

「期待されていたヒットを打つことはできなかったが、守備ではいいプレーを見せてくれた」

NHK NEWS WEB 2018.3.18

 

「イチローは先発メンバーに入る。開幕戦で先発出場して、どうなるか見ることになる」

NHK NEWS WEB 2018.3.18

 

バッティングが不振の中でも、開幕戦でイチロー選手を起用する考えを明らかにした。

野手にとって「打つ」ことは至上命題だ。チームへの貢献度は、やはり打つことによって左右される。イチロー選手は走攻守3拍子揃った選手の代表格であるが「攻」の部分は3つの中でも中核をなす。

打てないイチロー選手は、やはり引退するべきなのだろうか。否、個人的には、まだまだ早計が気がしてならない。

守備走塁職人としての道

打つ以外でも、野手はファンを沸かせることが出来る。彼ら二人はその象徴だ。

鈴木尚広

鈴木尚広

この走塁職人っぷり

 

英則

英則

この守備職人っぷり

 

3回ウラに見せたイチロー選手のレーザービーム。それは彼をまだ現役として必要であることを大きく指し示すものであると確信している。

野手において無類の才能が与えられたイチロー選手は、打てないからといって現役の座を退くべきではない。上述の鈴木尚広氏は走塁だけでオールスターにも出場したし、今の世の中、肩だけでMVPを取る人だっている。

 

肩だけでMVPを取った人

 

ヒット打ってこそのイチローなのか。そんなことはないはずだ。イチロー選手の幅広いポテンシャルからすれば、まだまだ光り輝ける可能性は十分ある。

 

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イチローの影響力

イチロー選手をファーストゴロに打ちとった坂本工宜投手、三振に抑えた巨人の戸根投手は、その対戦後、以下のように語った。

 

生きる伝説から三振を奪った戸根投手

 

(坂本工)「イチローさんと同じグラウンドに立ち、対戦できたことはいい経験になりましたし、なんとか抑えることができてよかったです」

(戸根)「小さい頃から憧れていた人との対戦で夢のような時間でした」

NHK NEWS WEB 2018.3.18

 

衰えが隠せないとはいえ、イチロー選手の伝説は、日米を渡って各プレイヤーの頭に刻み込まれているはずだ。これから育つ選手たちのお手本として、彼がフィールドでしか伝えられないことは多々あるはずだ。

きたる日本でのメジャー開幕戦。日本の誇る生きる伝説は、どういった活躍を見せるのか。

 

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