きっと誰もが気付いていることなのだ。

二人が似通っていることに。

でもきっと声を大にして言ってはいけない何かがある。

それが乙女心への配慮なのかどうかは、まったくもって分からぬ話である。

 

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大坂なおみが全豪オープンを制覇

なおみフィーバーが止まらない。

全豪オープンテニスに出場していた大坂なおみ(21)が、決勝でチェコのペトラ・クビトバを破り、全米オープンテニスに続きグランドスラム2勝目を挙げた。この勝利で大坂選手は世界ランク1位になる見通しで、こちらも日本人初の快挙。

彼女を日本人として扱うべきかなどという声も聞こえるが、言語道断である。大坂なおみは、お淑やかな大和撫子である。それはパワフルなプレースタイルに隠された繊細なメンタル、インタビューの時に垣間見られる遠慮がちな言動をみれば明らかだ。

 

そんな非人道的で時代に逆行した声はともかく、大坂選手がとある人物に似ているとの声が散乱していることが、実に気になる次第。

 

大坂なおみと中田翔が似ている

大坂なおみ選手が、日本ハムファイターズの中田翔選手に似ているとの声が止まない。小生もその声に賛同する者の一人である。

 

いや、疲れていてもきっと見分けは付かないであろう。何せ84%以上の人々がその声に共感している。

 

なおみちゃんが可哀想?

勝負強さとパワフルな打撃で日本の4番とも称されることもある彼だが、迫力のある外見は威圧感を醸し出している。その「威圧感」という雰囲気が彼の象徴であるということに同感する声は、やはり多いのではなかろうか。

そんな中田翔選手に似ていると言われて、良い顔をする女子は多くないだろう。大坂選手もパワフルなフォアハンドを武器とするプレースタイルを持ち味としていて、アスリートとしてその点に共通点があることは喜ばしいことかもしれないが、乙女としては複雑であろう。

「中田翔に似ていると言われて可哀想」などという声も聞こえてきそうだが、それはそれで中田選手に失礼な話。この御両人の件は個々の心にしまいつつ、そっと見守っていることが賢明か。

 

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大坂なおみと中田翔の今後の可能性

まだ21歳という若さで、今後も活躍が期待される大坂なおみ選手。そしてFAを行使せず日ハムに残留を決め、2018年シーズンも100打点以上をマークして変わらずの勝負強さを発揮する中田翔選手。

そんなトップアスリートとしてひた走る両者の今後の可能性は、いかがなものか。

大坂なおみのキャリア・グランドスラム達成は厳しい?

全米、全豪とグランドスラムを立て続けに制覇した大坂選手だが、残る全仏、ウインブルドンを制覇する可能性はあるだろうか。

21歳という若さは、その可能性を大きく示唆しているように思える。しかし、歴代の名プレイヤーと比較すると、20歳で全米オープンを制した彼女の記録が特筆しているとは言えない。プロオープン化して以降、最年少でグランドスラムを制したのはスイスのマルチナ・ヒンギスで、その年齢は16歳3か月だった。

生涯で四大大会を制覇するキャリア・グランドスラムを達成した選手の多くは、10代のうちにグランスラムを制す天才ぶりを示している。年間グランドスラム(1年で四大大会をすべて制覇)を達成したシュテフィ・グラフが全仏を制したのは17歳の時。大坂選手が憧れとし、全米オープン決勝で対戦したセリーナ・ウィリアムズも2003年にキャリア・グランドスラムを達成しているが、彼女も17歳11ヶ月の若さで全米オープンを制している。最も近年(2012年)にキャリア・グランドスラムを達成したマリア・シャラポワもまた、17歳2ヶ月という歴代2位の若さでウインブルドンを制している。

10代のうちからグランスラム初制覇を成し遂げるくらいの素質を見せていないと、サーフェスの異なるその栄冠をすべて制覇することは、厳しいものとなっている。大坂選手はそうした先人に比較すると、やや遅れを取っていることは否めず、キャリア・グランスラム達成は困難な壁と言わざるを得ない。

大坂なおみが目指すべきはナブラチロワ?

テニスの四大大会を2勝するだけでも大偉業だが、それでも人は更なる高みに登る母国の女傑の姿を見たくなるもの。20歳で全米オープンを制した大坂選手が、キャリア・グランスラムを達成するには、22歳でウインブルドンを制したマルチナ・ナブラチロワがいいお手本になるのではなかろうか。

初期のナブラチロワ氏は精神面が弱く、本格的にその素質が開花したのは25歳の頃と、遅咲きの大器だった。大坂選手もメンタル面に弱点があり、その克服に一役買ったサーシャ・バインコーチの存在は周知の事実。メンタルに不安を抱えた遅咲きのナブラチロワ氏は、大坂選手と似通ったところがある。

ハードコートを得意とする大坂選手は、これまでクレーコートの全仏、芝のウインブルドンは共に過去に3回戦止まり。しかし、メンタルの不安を払拭しつつある彼女にとって、サーフェスの違いも乗り越える可能性は十二分にある。

まだまだ気は早いが、今シーズン、これまで3人しか達成していない年間グランドスラム(年内に四大大会を全て制覇)の権利を持っているのは大坂選手のみ。世界にその名を刻むプレイヤーとして、今後ますます日本国民が彼女のショットに目を凝らすことになるのは想像に難くない。

中田翔の三冠王の可能性は?

一方、選手として脂が乗り、2019年で30歳を迎える中田翔選手。球界随一の勝負強いバッターとして、日本ハムファイターズの4番を任され続けているが、今後さらなる飛躍を果たすことは出来るのだろうか。

過去、2回の打点王を獲得しているが、良くても打率は2割6分台、本塁打もシーズン30本以上打ったことが無く、侍ジャパンの4番を務めたこともある人物としては、やや物足りない数字。

興味深いデータがある。中田選手がレギュラーに定着した2011年以降の得点圏打率と打点の推移を記してみた。

年度 得点圏打率 打点
2018 .298 106
2017 .195 67
2016 .264 110
2015 .281 102
2014 .295 100
2013 .297 73
2012 .198 77
2011 .314 91
平均 .267 91

得点圏打率の平均もまた2割6分台と、平凡な数字。それにも関わらず平均91打点、4回もの100打点以上をマークしている。

これは、チャンスを迎える場面が異様に多いが、それほど打てていないことを示唆しているのではなかろうか。それでも尚、4番の重責に耐え続ける中田選手。栗山監督は彼をその椅子に座らせ続ける理由について以下のように語っている。

「自分の中の感覚だけど、いつも調子が悪くても、球の強い投手がきても、絶対に打てる可能性をいつも感じさせる選手」

 

数字では語れない何かが彼にはあるのだろう。恐らくそれはどんな境遇でもめげることのない精神力に類推されるものがある。つまりは強靭なメンタルが中田翔という選手の最大の持ち味と言えるのではないか。

技術よりも精神力で勝ち取った一流の座。その一面を鑑みると、中田選手と大坂選手は顔は似ているも異なるタイプのアスリートと言えるかもしれない。

 

 

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