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習志野高校が決勝進出

2019年4月2日、習志野高校は準決勝で明豊(大分)との一戦に臨んだ。

結果は6-4で3試合連続の逆転勝ち。千葉県勢としては95年銚子商以来23年ぶり、同校は夏の甲子園で優勝経験があるも、センバツでは初の決勝進出となった。

準決勝も苦しい立ち上がりだった。

先発を任されたのは山内翔太。コントロールが身上の左腕だが、初回は球が浮き気味だった。明豊の1番セカンド・表に、真ん中高めのストレートをレフトスタンドに運ばれ、先頭打者アーチを許してしまう。その後も外目をついたスライダーがストライクゾーンを外れ、ストライクを取りに行った真っすぐを痛打されるなど、この回3失点。この日も初回からビハインドを背負う。

しかし小林監督が「粘って焦らず、よくやってくれた」と語ったように、習志野ナインは焦ることなく落ち着いて試合を進めた。

3回表、持ち味の機動力から流れを変える。2死一、三塁から一塁ランナー・角田がスタートを切ると、三塁ランナー・根本も本塁へ突入しダブルスチールを敢行。

 

3回表の習志野のダブルスチール

 

「キャッチャーの送球に高さが出てた。いけると思って、自分の判断でいきました。日頃の練習の成果です」

2019.4.2 スポーツ報知

 

そう語ったのは三塁走者の根本翔吾。その直後、バッターは不振の4番桜井(2年)だったが、先輩の気迫あふれるプレーに応えるが如く、ライト前タイムリーを放って1点差に迫る。

2回以降、先発・山内の球はスライダーが低めに集まりだし、立ち直りを見せる。6回まで明豊打線の攻撃をゼロに抑えた。

持ち前の機動力と先発の好投で流れをつかんだ習志野は、終盤優位に試合を進める。

7回無死三塁、迎えるはラストバッター小沢。バットを短く持った彼のコンパクトなスイングは、教科書通りのセンター前タイムリーとなり同点。さらに8回には眠れる主砲・桜井がライトスタンドに突き刺さる勝ち越しソロを放つ。そして下位打線の3連打などで2点を追加し、明豊を突き放した。

7回からエース飯塚が満を持してマウンド上がる。しかし、この日は球威に冴えが見られなかった。8回にフェンス直撃痛打の3塁打を浴び、1点を失う。自慢の速球を痛打され、今大会初失点を許す形となった。9回も2死ランナー1塁から、真ん中付近のストレートを左中間の深いところまで運ばれる。

しかし、それを救ったのはまたしても根本の足だった。

快足を飛ばして追った白球は、根本のグラブに収まり、ゲームセット。

 

左中間の深い打球をランニングキャッチする根本

 

根本の攻守にわたる活躍で、習志野は初の決勝進出を決めた。

この日は先発山内が6回3失点にまとめ、自慢の機動力が活きれば、主砲も一発を放った。エース飯塚だけに頼ることない、まさにチーム一丸の勝利。

サイン盗み疑惑に揺れ、悪い意味で注目を浴びた習志野ナインだったが、遂には決勝まで駒を進め、堂々と世間に胸を張れる結果を残すまでに至った。決勝は、通算5度目、そして平成最初と最後のセンバツ制覇を目論む「春の東邦」こと、東邦高校(愛知)との一戦となる。

そんな強敵相手に、習志野は全員野球で挑む。

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習志野高校センバツ制覇のカギは?

習志野が挑む東邦は、センバツ最多勝利タイとなる55勝をあげる強豪。今大会のチームも攻守ともにレベルの高い。

2回戦では、強豪校の広陵(広島)から12点を奪う猛攻を見せれば、今大会は未だ2失策と堅守を誇る。そして何より脅威となるのは、今大会2失点以内に抑えてきた投手陣。それを支えるのは、エースで主将の石川昂弥だ。

投打に渡ってチームを引っ張る東邦・石川昂弥

 

ストレートの球速はMAX140km程度だが、大柄な体格から繰り出されるその球威ある直球は、相手打線から凡打の山を築く。習志野が初の栄冠を掴むには、彼のストレートを如何に攻略するかが鍵になる。

投打ともに優れた東邦は、恐らく習志野よりも一枚上手。ただし、石川投手は準決勝を一人で投げ抜き、今大会300球以上投げている疲労も無視できない。

そうした隙を突き、いかにチームで戦えるかが、センバツ初制覇に挑む習志野ナインに問われることとなるだろう。

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