【2018年 日本シリーズ 第一戦】
広島2-2ソフトバンク(マツダスタジアム)

白熱した試合、というよりも、むず痒い試合と表現した方が適当ではなかろうか。

得点圏であと一打が出ない両チームを象徴したような試合だったというのが、正直な感想。

日本シリーズ初戦引き分けは32年ぶりらしいが、その時と今回は、いろいろと類似点があるようだ。

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1986年日本シリーズは初戦引き分けだった

日本シリーズにおける初戦引き分けは32年ぶり3回目とのことで、しかも前回は西武-広島戦だったらしい。

今回も広島が絡んでいたことは、偶然の産物と言ってもよいかもしれないが、気味の悪いくらい他にも類似点があった。

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1986年日本シリーズはロースコアが多かった

1986年の日本シリーズのスコアは以下の通り。

第一戦 広島2ー2西武
第二戦 広島2ー1西武
第三戦 西武4ー7広島
第四戦 西武1ー3広島
第五戦 西武2ー1広島
第六戦 広島1ー3西武
第七戦 広島1ー3西武
第八戦 広島2ー3西武

まず、今年の日本シリーズ初戦も同じ「2-2」ということに何か気味の悪さを感じるが、とにかくロースコアの試合が目立つ。第三戦こそ点を取り合ったが、他は2~3点までの勝負。

そして、今年の広島、ソフトバンクの特徴からすると、どうにもバンバン点が入るような展開にはならないように思える。

今シーズンの広島の得点圏打率は.256とセリーグで5位。あと一本が出ない貧打線を嘲笑され、最下位に沈んだ阪神の.265よりも低いのだ。得点圏打率3割を超えているのは、松山(.323)のみ。主軸の丸、鈴木(誠)は90打点以上を稼いでいるが、チャンスでは2割7分~8分台と、驚くほど打ててはいない。今年の広島は機動力で点を搾り取り、投手力と守備力で守り抜いて勝ってきたと言えよう。

ソフトバンクにも似たような傾向がある。得点圏打率は.267とパリーグ2位の数字を残しているが、3割を超えているのは首位打者を獲得した柳田のみ(.389)で、今日の試合を観る限りでも「ギータ頼みの打線」という印象を受けた。彼の前にランナーさえ出さなければ、という算段が付く。どこからでも点が取れていた昨年のホークス打線とは、一線を画している。

つまり、そんなチャンスで打てない両チームが相見える今年の日本シリーズは、1986年の時と似たように、ロースコアの展開が続くのではと思えて仕方が無い。

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1986年日本シリーズMVPは工藤公康だった

これも運命の悪戯なのか分からないが、1986年の日本シリーズでMVPを獲得したのは、工藤現ソフトバンク監督だった。先発1試合、リリーフ3試合に登板し、1勝1敗2セーブ。防御率1.20で自責2。第五戦では投手としてサヨナラヒットを放つなど、投打に渡って存在感を示した。

カープが32年前の借りを返す為に選んだのはチームではなく、選手だった。西武がCSで敗れたのは、そんなカープの呪いだったのではと、妙な憶測を浮かべてしまう。

鍵を握るのは、中盤におけるここでの一発

最早ここまで似通っていると、偶然にしては出来過ぎ、誰かが裏で糸を引いているのではと、気味が悪く思えてくる。

そんな妄想はさておき、平成最後の日本シリーズ初戦の内容を冷静に言及させて頂くと、広島の得点は、初回の菊池のソロ、得点圏打率唯一の3割越えの松山のタイムリーと、然るべき内容。ソフトバンクも、不振にあえぐ代打デスパイネによるエラー絡みの内野安打で2点と、これもまた頷ける点の取り方。

終盤における、両チーム自慢のリリーフ陣の活躍。しかし、終盤に四球の先頭ランナーを出しておきながら点を取れないところを見ると、ここで一番で打てない打撃陣の方が目に付いた。

本シリーズの勝負を決めるのは、ゲーム中盤における、ランナーがいない時の一発長打。先発投手のわずかな失投、それを見逃さずに仕留める主砲の一撃が、日本一の鍵を握る。その点を着目し、今年も頂点争いを見守っていきたい。

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