薬物使用を認めたピエール瀧

 

創作活動をするものに、心の葛藤は付き物だ。人生について疑問を抱いて悩んで悩みぬくからこそ、それが原動力となって人々の心を揺るがす芸術が生まれる。

ミュージシャンとして活動を始め、近年は俳優として活躍するピエール瀧も、己の人生に悩みぬいて世に強烈なメッセージを残す一人だ。

葛藤多き人生に、人道外れた行為に走るのもまた付き物。

しかし、メディアにその姿を多く晒すピエール瀧が、それを行うことによる周囲への影響はあまりに大きい。

 

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ピエール瀧が薬物取締法違反の疑いで逮捕

2019年3月12日、関東信越厚生局麻薬取締部は、ミュージシャンのピエール瀧こと瀧正則容疑者を、麻薬取締法違反の疑いでを逮捕した。同容疑者は「間違いありません」と容疑を認めている。

瀧容疑者が薬物を使用しているという情報を入手していた関東信越厚生局麻薬取締部は、兼ねてから捜査を進めていたという。そして同容疑者の自宅を家宅捜索し、任意同行を求めて尿検査したところ、薬物の陽性反応が検出された。同部は携帯電話を押収し、通信記録などから入手経路や過去の使用状況などを調べる模様。

1989年、テクノバンド・電気グルーヴでメジャーデビューし、ミュージシャンとして活動を始めたピエール瀧氏。2000年以降はは俳優業での活躍が目立ち、2013年に出演した「凶悪」などでブルーリボン賞助演男優賞を受賞。他にも役者として多数の受賞歴があり、実力は折り紙付きの彼は、現在NHK大河ドラマ「いだてん ~東京オリムピック噺(ばなし)~」に出演中。

あらゆるジャンルでメディアに顔を出すピエール瀧氏。この逮捕による周囲への影響はあまりに大きい。そしてやはり一番の懸念となるのがNHK大河ドラマへの影響だろう。

誰が代役になるのか、それとも前代未聞の打ち切りになってしまうのか。様々な憶測が飛び交う中、その行方を追ってみることにする。

 

ピエール瀧の代役は誰か?

長年の歴史を紡ぎ、多くの人を液晶画面に釘付けにしてきたNHK大河ドラマ。出演者に逮捕が出てしまっては、制作サイドとしては計り知れないほど大きな痛手だ。

その対処として最も妥当な案は、やはり代役を立てることだろうが、簡単なことではない。

急きょ重要な役者が変わってしまうことは、これまで作り上げてきた作品の雰囲気に影響するし、何より代わり演じる役者の負担が大きい。さらには近年はDVDやオンデマンド配信で過去話を振り返るサービスが常態化しており、そこにピエール瀧氏の姿があっては大問題。そのサービスを提供するのであれば、過去話の撮り直しも制作サイドに求められるだろう。

そんな負担の大きい代役を務めるのは誰になるのか、ネット上では様々な憶測が飛ぶ。

三木谷社長 or ザキヤマ(山崎 弘也)説

三木谷社長&ザキヤマ

 

似てるだけやん。

 

サンドウィッチマン・富澤たけし説

サンド富澤

 

似てるだけ⋯⋯いや、富澤さんの演技は「大恋愛」で高評価だったし、様々なプレッシャーに打ち勝って芸人王者に輝いた彼なら、厳しい役どころをこなせる可能性は高そうだ。GJ。

 

小林薫説

小林薫

 

おお、ジョリーダンスの馬主ですね⋯⋯などという話はともかく、やさ男すぎませんか?

 

寺島進説

寺島進

 

無難な線ですな。あり得る。

 

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ピエール瀧逮捕で「いだてん」打ち切り説

「いだてん」の視聴率の悪化が止まらない。それについては以下に詳しい。

『あまちゃん』制作の黄金チームの『いだてん』、回復不能なほど低視聴率に喘ぐ理由

上記サイトによると、同ドラマの平均視聴率は第6話で9.9%と1桁に転落し、第7話が9.5%、第8話が9.3%と下がり続けているとのこと。そしてついに第10話で8.7%と、9%を下回った。

過去大河ドラマで最低平均視聴率を記録してしまったのは、松山ケンイチさん主演の『平清盛』だが、1桁への転落は終盤第31話だった。いだてんは大河ドラマ史上最速で1桁への転落を記録したことになる。

ちなみに、過去の大河ドラマ平均視聴率は以下の神サイトを参照されると良い。かなり有能。

歴代NHK大河ドラマ 視聴率推移グラフ

視聴者からも見放され、出演者に逮捕者が出る始末。このまま放映を続けることに意味はあるのかという声も少なくない。

NHKに視聴率は関係あるのか?

そもそもNHKにとって視聴率は意味のある数字なのか。国民からあまねく視聴料を徴収しているのだから、視聴率が悪いところで同社にとっては痛手とならないのではないかという疑問が浮かぶ。

しかし、公共放送としての体裁を保つ意味で、視聴率という評価は彼らにとって切っても切れない関係のようだ。

 

「NHK定例記者会見で木田幸紀放送総局長が危機感をにじませていたのは、それはそれで理由があるわけです。やっぱり大河ドラマって、ものすごくお金をかけていますから。それで視聴率が1桁でいいのかっていうのは、あるでしょう。NHKというのは、全国にあまねく放送を普及させ、豊かで良い番組による放送を行うことなどを目的とする、と放送法で定められているわけです。これは全国津々浦々に電波が届くようにするという意味でもあるけど、やはりすべての人が見られる番組でなければいけないという意味もあるんです」

Business Journal 2019.3/10

 

教えて!Gooにも同様の質問が飛んでおり、視聴率についての意義を示すベストアンサーがあった。

 

>NHKの視聴率って高くないといけないんでしょうか?

NHKの海老沢会長は「NHKに課せられた公共放送としての変わらぬ使命は、国民の生命・財産を守り、文化や福祉の向上を図るとともに、民主主義の健全な発展に貢献するため、心を豊かにする質の高い番組を放送していくことです。」 と仰っています。

米国には、ジャーナリストの1年間の仕事ぶりを検証、格付けした『メディア・ガイド』という本が存在しますが、日本にそういったものはありません。テレビ番組に限って考えれば、日本には視聴率という評価尺度しか存在しないわけです。民間放送と異なり、スポンサーの意向を気にする必要がないNHKでさえも、視聴率を気にしているようです。結果 として、良質な番組を提供したいと考えている制作者も、視聴率の動向に注視せざる得ない状況があるわけです。

 

(教えて!Gooより)NHKの視聴率について♪

 

つまり、視聴率が悪いことは体裁を保ちたいNHKとしても困るわけだ。NHKの顔となる大河ドラマが大衆から見放され、問題を起こした役者が出演しているとなっては、同社にとって実に頭を悩ませる。

負の連鎖を断ち切るため、思い切って打ち切りという選択肢も十分に考えられなくはないだろうか。

 

なぜ芸能人は薬物に走る?

ピエール瀧氏本人の話に戻るが、どうしてもこうも芸能人には「薬物使用による逮捕」という話題が絶えないのか。当然ながらそこには大衆に晒される仕事であり、人一倍他者からの目を気にしなければならず、精神的負担が大きい点が挙げられることは間違いないだろう。

ミュージシャンという創作活動を行う仕事柄も、違法行為と分かっていてもそれに走ってしまう要因の一つかと思う。芸術とは心の葛藤から生み出されるものであり、ピエール瀧氏もミュージシャンを志した当初、生き方や社会に対する大きな悩みを抱えていたはずだ。

とはいえ、精神的負担や心の葛藤に悩むことが多いとはいえ、違法行為に手を出してしまうことを擁護することは決して出来ない。人気役者として背負うものが大きかったのであれば、その重しを軽くすれば良かっただけの話。つまりは「多くを求めすぎること」を辞めればよかったのである。

人生は逃げようと思えばいつでも逃げられる。ただし薬物依存は逃げではない。それはただの自滅行為だ。

 

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