まさにリアルな「神」発言。

 天皇の神格化が終わって久しい今の世からすれば、適当な表現とは言い難いが。

 兎にも角にも、無駄遣いは良くないよと仰っているのであろう。

 至極まっとうとの声が寄せられているが、同感である。

 宗教色が強いから政教分離などという表面的な問題はともかく、どれだけ税金がかかっているのかが、国民にとっての最大の関心事項。

 

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秋篠宮さまが政府の決定と異なる発言

 秋篠宮さまは30日、53歳の誕生日を迎えるにあたって記者会見に臨まれた。

 長女眞子さまと小室圭さんとの結婚の問題についての言及が、ワイドショーを賑わしているが、個人的な関心事としては大嘗祭(だいじょうさい)の費用に関する言及にあり、多くの国民はこのことにウェイトを置くべきだと感ずる。

 来年の皇位継承に伴う伝統儀式である大嘗祭の費用には、公的な予算、つまりは税金が使われることになるが、殿下は儀式の宗教色が強いことを踏まえ、憲法における政教分離の原則から、天皇の生活費にあたる予算から支出されるべきという考えを示された。

 皇族が公の場で、政府の決定と異なる意見を述べるのは異例とのことだが、関心事は「国費」で賄うか「私費」で賄うかに寄る。

 よくよく考えれば、どっちも税金ではないかという考えが、ふと思い浮かぶ。そして、人様の税金で飲み食いしている風情で何を言うかと、そんな卑猥な台詞も頭をよぎるが、国費と私費における額の違いが大きいことに目を向けると、殿下のご発言の建設性に合点がいく。

 

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宮廷費と内廷費の違いとは

内廷費が使えるのは3億円まで

 皇室の予算として充てられるものに、公的な予算にあたる費」と、天皇の生活費などに充てられる予算の「内廷費」がある。

 宮廷費に関しては、国がその必要性に応じて予算を定めることが出来るようで、平成の大嘗祭においては225000万円が支出されたという。

 一方の内廷費に関しては、法律で額が定められていて、今年度予算では、総額で3億2000万円余りとのこと。

 「宗教色の強い」「政教分離の原則」という面がクローズアップされているが、この差額を鑑みる限り、殿下のご発言にもあった「身の丈に合った」という一句にも、大いに注目が集まるべきだと思う。

 平成になって30年を迎え、国家予算のインフレも進んでいることだろうから、新元号となる大嘗祭に使われる予算は、恐らく22億では済むとは到底考えられない。

象徴としての意義

 話は戻るが、結局のところ使われるのは税金ではないか?

 話を聞く限りふとそのような疑問が浮かんだわけだが、宮廷費からだと22億円使える、内廷費だと3億円しか使えないという事情を知って納得。

 さてさて、その差額の19億円。いやもっと膨れ上がるであろうそれは、宗教的意味合いの強い、乱暴に言えば虚業とも受け取れる行事ひとつの為に割くのか、国民生活を守る為の社会保障費等に充てるのか、より多くの人々に実益があるのかは、語るまでもない。

 秋篠宮さまのご発言は政府の意向に反する、言わば政府批判とも受け取れかねない意図が含有されているとしても過言ではない。皇室の御仁がそのようなご言動を働かせることは、多くの物議を醸す一因になるのは間違いない。

 しかし、一部の人間に実利が集中する現状に疑問を抱かれ、多くの国民の立場を鑑みた秋篠宮さまのご発言に対し、その壮大なる御勇気に深い有り難みを一心に受け、感謝申し上げたい次第。

 皇室の人間だから政府の意向に異を唱えて、何が悪いのだろうか。

 憲法に沿った倫理観を持ち、至極まっとうなご発言であっても、右に倣えに背いたことが問題視される皇室という存在は、やはりよく分からない。

 そもそも「象徴」とは何だ?

 「主に抽象的なものを表すのに役立つ、それと関係が深いまたはそれを連想させやすい、具体的なもの」

 とのことであるが。

 日本人としてあるべき姿を具現化した存在とするならば、日本国憲法に準ずる行動を取った殿下の行動は、何の矛盾を感じ得ない。

 「御上(政府)の意向に従順であれ」が日本人としてあるべき姿であるならば、殿下が批判されることに納得はできるが、やはりそういうことなのか。

 国民主権と言うのは、まやかしに過ぎないのか?

 

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そしてまた日本人は戦いを要求される

 それにしても、皇室殿下にそのような御発言を促さざるを得ない宮廷という環境、もしくは日本国政府に対しては、やはり歪んでいると改めて思う。

 良く言えば、努力と実力次第で、悪く言えば欲望の強さ次第で利益の独り占めが許される、いや寧ろそれが正義とされるイデオロギーが日本に蔓延する限り、秋篠宮さまの御憂慮が消えることはなかろう。

 誰もが幸せになれる社会など、夢のまた夢。結局のところ、日本でも戦争は続いているのだ。

 

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