M1グランプリ・R1ぐらんぷり二冠達成した粗品

 

コンビ芸人がピン芸人の大会に出られていいのか。

前人未到の二冠を達成した若き天才に、そんな非難が浴びせる声も少なからず聞こえてくる。

しかし、彼の辿ってきた道を思えば、ヤラせなどという言葉は単なる雑音と化す。

つまらないものですが⋯⋯という意味を込めて付けた芸名が、誰よりも光り輝く時が訪れた。

 

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霜降り明星粗品がR-1ぐらんぷりで優勝

2019年3月10日に放送されたR-1ぐらんぷり2019(フジテレビ系)で、お笑いコンビ・霜降り明星のツッコミである粗品が、昨年準優勝のリベンジを果たし、見事優勝の座を勝ち取った。

粗品氏は昨年末に行われた「M-1グランプリ2018」に霜降り明星として出場し、最年少優勝を果たしていたが、今回はそれに続く栄冠。コンビとして、そしてピン芸人として頂点に輝き、二冠を達成したのは彼が初めてとなる。

粗品・プロフィール

粗品

本名:佐々木 直人
生年月日:1993年1月7日
出身地:大阪府
血液型:O型
身長:180cm
最終学歴:同志社大学中退
事務所:よしもとクリエイティブ・エージェンシー大阪
公式プロフィール

 

そんな前代未聞の快挙を達成した粗品氏に、多くの賞賛が浴びせられているが、心無い言葉もまた聞こえてくる。

 

粗品が二冠達成したのはヤラせ?

個人的に心の底から笑えたのは「粗品」と「こがけん」のみ。R-1ぐらんぷりを観ていて感じた率直な感想である。

 

こがけん

 

こがけん氏は「オーマイガー」のネタで、細かすぎてシリーズ常連として名を馳せる。

 

 

以上は、あくまでも個人的な感想。ネット民の間ではこんな声も聞こえる。

https://twitter.com/A_rashi_o1126/status/1104714475771322374

 

つくづく思うことなのだが「笑いのツボ」という概念は、まさに十人十色という言葉が相応しく、好きか嫌いかがハッキリと分かれる。特にツイッターを常時活用する若者を中心に「粗品 つまらない」の声が上がるということは、若者にフリップ芸は古くて合わないという結果なのかもしれない。

そもそもR-1ぐらんぷりに出場する芸人のレベルには、毎年疑問符が浮遊する。そう思うのは小生だけではないはずだ。

何たって、下記のような芸人まで決勝に進めるのだから。

 

 

競馬好きにはお馴染みの芸人であるキャプテン渡辺氏。一般人の知名度がどれ程かは不明だが、彼ほど芸人として一流という言葉が似合わない男はいない。

兎にも角にも、こんな芸でよく決勝まで来られたなと、毎年思うのがR-1ぐらんぷり。粗品氏がつまらないという声があがるのは、彼のネタに合わない人がいて、業界がM-1とR-1を制するようなスターを欲している事情が相まっているからと分析する。

改めて個人的な見解を示させてもらうと、彼のネタは長年の努力が積み重ねられた良作で、はじめから終わりまで飽きさせない要素を多分に感じられる。

何度も言うが、あくまでも個人的な見解。粗品氏のネタがつまらないと思う人は批判したいだけ批判すればいい。そして自身に合った芸人のネタを見て、それを生きる糧とすればいいだけである。

 

早くからプロフェッショナルを志す意義

粗品氏は高校生の頃からお笑いの道を志していた。ハイスクールマンザイで決勝進出を果たし、高校生時代に出場したR-1ぐらんぷりで準決勝に進出するなど、その才能は光っていた。最年少でM-1優勝などと賞賛を浴びる彼だが、志した期間からすると彼の芸歴は決して短いとは言えず、中堅芸人ほどの経験を積んでいると評価しても過言ではない。

彼のお笑いに対する熱の入れようが凄まじい。難関大である同志社大学を中退してまで、よしもとの門を叩いた粗品氏。安定した生活を投げ打って進んだ厳しいお笑いの道。その選択をした彼の覚悟は半端なものではあるまい。

粗品氏の歩んだ道を思うと、日本の教育制度の課題が見え隠れする気がしてならない。

遅すぎる日本教育の進路決定

日本の公共教育は、誰もが国家公務員を目指すためを前提としたカリキュラムが組まれている。つまり受験戦争に取り残された大多数の学生たちは、大学生になる20歳前後から、己が進むべき道を一から探し出さなければならない。

粗品氏のように、やりたいことを自ら見つけて突き進めるような精神を持ち合わせている人は別だが、大半の人は己の進むべき道を決められない。その結果、彼らは懸命に努力して難関大学に入ったのにも関わらず、やりたいことを見つけられず何となく就職した会社でやりがいを見つけることが出来ず、職が定着しない。雇った企業側も、せっかく手に入れた人材を放出せざるを得なくなる。

こうした社会システムの悪循環を食い止めるべく、己の突き進むべき道は早い内に決められるよう、体制を整えるべきだ。日本の教育には、プロフェッショナルを育てるという意識が大きく欠如している。何でも器用にこなせるジェネラリストばかり育てていても、国は回らない。

粗品というプロフェッショナルの成功例を見て、国は早い内から進むべき道を見つけさせる教育方針を打ち出すことを望む。

恐らく叶うことの無い夢物語となるだろうが。

 

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