鳥谷の成績はスゴい?

引退か退団かに揺れるレジェンド

 

球団の功労者であり、球界の名選手であることは間違いない。

走攻守の三拍子が揃い、強靭な身体で試合に出続けた、鳥谷敬という稀有で貴重な存在。

それでも、穿った視点の虎党は、彼に長年抱く物足りなさを口せざるを得ない。

引退か退団か。引き際で世間を賑わす生きるレジェンドを、独自の切り口で迫ってみたい。

 

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鳥谷敬の成績は?

2019年8月25日のヤクルト戦で、鳥谷選手は「神宮どころか、自分が最後の打席になるかもしれないからね。そういう意味ではいい打席でした」と意味深な発言をしたことを皮切りに、自身の引退騒動が勃発した。

球団幹部と話し合いの場で引退勧告をさせられ、今季限りの退団は決定的とのこと。球団は「引退するかしないかを選べる数少ない選手」と評価していた。それにも関わらず、翻っての非情な球団の通告に、関係者やファンから非難の声が殺到している。

そんな引き際に対し大きな話題を呼ぶ鳥谷選手の成績とは、如何ほどのものなのか。野球ファンであれば愚問であることに違いはないが、改めてその足跡を追ってみる。

鳥谷敬の打撃成績

デビューから昨年(2018年)における、鳥谷選手の打撃三部門と、彼の特徴である「走」を示す盗塁、また選球眼の良さを示す四球の数を加えた成績を抜粋してみた。

年度 試合 安打 打率 本塁打 打点 盗塁 四球
2004 101 59 .251 3 17 2 21
2005 146 159 .278 9 52 5 53
2006 146 157 .289 15 58 5 60
2007 144 154 .273 10 43 7 63
2008 144 147 .281 13 80 4 68
2009 144 155 .288 20 75 7 65
2010 144 173 .301 19 104 13 66
2011 144 150 .300 5 51 16 *78
2012 144 135 .262 8 59 15 *94
2013 144 150 .282 10 65 15 *104
2014 144 172 .313 8 73 10 87
2015 143 155 .281 6 42 9 89
2016 143 106 .236 7 36 13 75
2017 143 143 .293 4 41 8 77
2018 121 51 .232 1 22 1 34
通算 2095 2066 .281 138 818 130 1034

*はリーグ最多

打撃三部門でタイトルを獲得したことはなく、打率3割を突破した年も通算三回と、抜群に目立った数字ではない。しかし、2011年から2013年にかけて四球の数はリーグトップと、ホームランバッターではないのにも関わらずこの数字を残せたことは、彼が如何に優れた選球眼を持っていたことの証であろう。

鳥谷敬の守備成績

鳥谷選手の大きな売りであった守備についても簡単に抜粋してみる。

年度 試合 失策 守備率
2004 82 4 0.989
2005 146 10 0.985
2006 146 *21 0.971
2007 144 11 0.983
2008 144 *15 0.980
2009 144 7 *0.990
2010 140 7 0.989
*2011 136 5 0.991
2012 144 12 0.983
*2013 144 4 *0.994
*2014 144 5 *0.991
*2015 143 14 *0.977
2016 135 12 0.968
*2017 138 9 0.968
2018 62 5 0.973
通算 1992 141 0.974

年度の*はゴールデングラブ賞受賞年
失策の*はリーグ最多
守備率の*はリーグ最高

守備機会の多い遊撃と三塁で、ゴールデングラブ賞を5回も取得した守備能力は、実に賜物と言える。しかし、2006年と2008年には最多の失策を記録しており、当初は守備面に綻びを見せていた。それは強靭な身体試合に出続け、多くの守備機会を重ねることで克服された。

 

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鳥谷敬の成績は物足りない?

通算2000本安打を達成し、名球会入りへの資格を持つほどの選手に、素人がケチを付けるのは愚の骨頂だと承知しているが、それでも強いタイガースを願う虎党として、鳥谷選手への厳しい評価を申し上げたい。

野手は打ってナンボ

野球の華は「投げる」「打つ」であることは、誰もが認めるところだと存じている。野手に求められることは第一に「打つ」ことであり「走る」「守る」はあくまでも引き立て役であるように思う。

鳥谷選手は打撃三部門でタイトルを取ったことはなく、四球を多く捻出する優れた選球眼を持つイメージが先行するためか、タイガースの生え抜きスターと言われる割に、地味な印象が拭えない。

彼をデビューの頃から見ているが、総じて終盤のチャンスで自らのバットで試合を決めることは少なく、四球を選んで後ろに回す姿が目立っていた。

他の虎党はどうかは知らないが、個人的には「今一つ物足りない選手」というのが、今も昔も変わらない評価である。

とりあえずAクラスを目指す球団の象徴?

2005年以降、阪神タイガースは優勝から遠ざかっている。Aクラスに入ることは多々あるものの、優勝には届かない歯がゆいシーズンを見せられ、煮え湯を飲まされる虎党も少なくないことだろう。

そんな優勝に今一歩届かないタイガースの中心選手として引っ張ってきたのが、打撃で今一つ足りない成績を残す鳥谷選手。

「優勝すると選手の年俸を上げなきゃイカン。客も多く集まる2位くらいがちょうどエエ」

そんなことを願う球団幹部の腹黒い噂を耳にしたことがあるが、結果に直結する打撃では今一つであるものの、守備や走塁、またはルックスで魅せる鳥谷選手は、多くのファンを球場に呼べ、グッズも飛ぶように売れる。球団幹部のしたたかな思いを実現してしまう都合の良い存在であったのではなかろうか。

もちろん、鳥谷選手自身はそのような思いでプレーに取り組んでいたことは決してないだろうが、皮肉にもその献身的な姿勢は、あと一歩届かないチームの象徴になってしまっていたと、穿った虎党は思いを秘める。

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鳥谷敬の後継者は?

ここ2~3年、不振を極めていた鳥谷選手に代わって顔を出してきたのは、プロ7年目に入った北條史也選手。夏の甲子園を準優勝したチームを牽引し、大会本塁打王にも輝いた器だが、これまで通算打率は2割7分、本塁打は13本と、地味な打撃の鳥谷選手の成績を受け継いでしまっている格好だ。

さらに彼とポジションを争う形で、2019年のルーキーで木浪聖也という選手が顔を売り始めている。

 

 

次代の遊撃手を担う存在として、彼らの頑張りに期待したいところだが、これまでに二人合わせて失策が25と、チームの浮上を妨げる一因となっていることは否めない。

二人には是非殻を破ってもらい、爆発力のある打撃でタイガースを優勝に導いて欲しい。鳥谷選手とは一味違った大物感のある選手になってもらいたいと、一人の虎党は夢想する。

 

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