然るべき発言内容ではなかったか。

自分自身に非があることを認め、自身の体験した悲惨な内容を吐露し、ジャーナリストとしてあるべき信念も説いた。

賛否両論が止むことはないだろうが、彼の行動に関しては「お疲れ様」の一言をかけ、今後我々がいかに紛争地への興味関心を深めることが肝要とみる。

スポンサーリンク

安田純平氏帰国後初会見で凡ミス発言

シリアで武装組織に拘束され、3年4か月ぶりに解放されたフリージャーナリストの安田純平氏は、2018年11月2日11時ごろから、帰国後初めて記者会見を行った。

拘束された状況を事細かに語り、記者会見において、シリアに入る前から人質にすることが仕組まれていたのでは、案内人は信頼できる人物だったのかという質問に対し「道案内人が1人で様子を見に行っている間に、自分で別のほうに行ってしまった。考えられない凡ミス。すべてが仕組まれていたというのはどうか」と陳述。

また、自身に対する批判に対し「私の行動によって多くの人に迷惑をかけたので、私への批判は当然。自己責任については、紛争地に行く以上、自分が相応の準備をし、自分の身に何かが起きたら自分で引き受けるべきなので自業自得」と反省の弁を述べた。

スポンサーリンク

安田純平氏帰国後初会見は途中で打ち切り

会見は二時間半ほど行われたが、安田氏の拘束内容を事細かに語る時間に約二時間の時間を割いた。

「可能なかぎり説明することが、私の責任」

会見の冒頭で彼はそう述べ、多くのことを語った。

しかし、シリア入りする部分に関する言及以外、拘束時の状況については、改めて聞かされたような内容であった。

正直なところ、こんなに苦しかったんだと愚痴をこぼされたような心地がした。

重要な質疑応答は30~40分ほどで打ち切られ、記者会見は幕を閉じた。

まだまだ聞くべきこと、核心を突くような質問があるべきとの声もあったが、Twitterで度々見せていた強気な言動は鳴りを潜め、自身の行動について反省している面が見られたことから、小生としては、それなりに実のある会見だったと評価する。

スポンサーリンク

安田氏を攻め立てるのではなく、我々がどう考えるか

言葉に詰まりながらも「考えられないような凡ミス」と、弱気な口調で気持ちを吐露した安田氏。こうした彼の姿勢を見て、ネトウヨを中心とする自己責任論者達は「ほれ見たことか」と捲し立てるのであろう。

生活に困窮する身分としては、多額の税金が使われた云々で、彼らの気持ちも多分に理解できるところはあるが、以前にも述べた通り、紛争地を孤立させないジャーナリストの使命も、十分に考慮されるべきだと思うので、答えを一本化することは致しかねるところである。

安田氏が拘束された今回の一件について、彼があげた最大の功績が何なのかとすれば、シリア情勢について国民の関心度が大いに高まったことにあるだろう。

単に「中東は危ない」という理解で止めるのではなく、どうして危ないのかまで突っ込んで、多くの国民が単調に流れるニュースを見るのではなかろうか。

安田氏を攻め立てるのは簡単で、それはしかも攻め立てた側の自己満足で終結する。肝要なのは、彼の行動から日本、もしくは世界がどうあるべきかを考えること。これを繰り返し主張したい。

唯木絢斗@oaonly180415をフォロー