ジネディーヌ・ジダン&エデン・アザール

 

常に勝つことを望む名将が帰ってくる。

トップチーム初監督ながら、9つのタイトルを獲得するなど、輝かしい実績を収めたジネディーヌ・ジダン氏。

苦境に立たされているチームを復活させるには、やはり彼の魔法は不可欠か。そして、その魔法を唱えるにはパートナーもまた必要。

以前、それを築き上げたパートナーはクリスティアーノ・ロナウド。ジダン氏がその最良のパートナーとして選ぶのは、やはり移籍に揺れるあのプレイヤーか。

 

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ジダンがレアルマドリー監督に復帰

2019年3月11日、レアル・マドリーがジネディーヌ・ジダン氏の監督復帰を発表。

当クラブは、コパ・デル・レイ、クラシコ、そしてチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦敗退と、今季のタイトル獲得が消えた。クラブ理事会はサンティアゴ・ソラーリ監督を解任し、その後任にジダン氏を据えた。同国のスポーツ紙『マルカ』が当クラブから同様の内容を確認できたと伝えている。

レアル・マドリーに選手としても在籍したジダン氏。ルイス・フィーゴ、ロナウド、デイヴィット・ベッカムなど銀河系軍団と呼ばれたチームの10番を背負っていた彼は、監督としてもチャンピオンズリーグ三連覇など、多くの偉業達成を果たした。

ジダン氏が絶頂期にも関わらずクラブ退任を決めた理由として「レアル・マドリーには違う指導法が必要」「消耗が激しかった」とか語っていたが、再びクラブの危機に再び立ち上がることを決意した。

ジダン氏復帰に伴い、今季チェルシーとの契約が満了するエデン・アザールの動向に注目が集まる。兼ねてからレアル・マドリー、そして、ジダン氏に憧れを持っていたアザール。

二人が紡ぐ魔法が、披露される日は近いのか。

 

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ジダン退任と復帰の理由

改めて、ジダン氏がクラブ絶頂期にも関わらず退任し、そして今になって復帰を決意した理由を深堀りしてみよう。

Numberにてコラムを展開する横井伸幸氏は、ジダン氏退任の理由について以下で語っているが、そこには「常に勝ちたい」という思いがあるようだ。

世界中を驚かせたジダンの電撃退任。その裏にあるマドリーの特異な事情。

 

「マドリーは勝ち続けなければならない。そのためには変化が必要だ」

 

「この先も勝ち続けられるかどうか分からなくなったんだ。長いシーズン、何が起きるか分からないけど、自分の望みどおりになるとはっきり思えないときは、ジタバタしないで辞める方がいい」

 

「多くの人は『なぜいま?』と思うだろうが、いまこそ変化を起こさなければならない。3年経っている。正しい判断だと思う」

 

ここまでの彼の語りからすると、チームが強くあり続けるには「変化が必要」とする意図が汲み取れるが、一方で「逃げ」とも受け取れる発言を残す。

 

「私は常に勝ちたいと思っている。勝てる気がしないときは何かを変えなきゃいけない。現役時代も勝てなくなったときは誰かのせいにしたりせず、自分から去ることを選んだ」

 

横井氏は退任決断のカギを握ったのは「消耗」だという見解を示しているが、それが事実だとするならば、ジダン氏も心の痛みを知る普通の人間だということの表れだろうか。

 

銀河系軍団復活の目途が立ったのか?

 

常に勝ちたいと思うジダン氏。チームが苦境に立たされているとはいえ、そこには再び常勝軍団としてその名を轟かす下地があると、名将は判断したのだろう。

そしてその野望を実現するには、移籍に揺れる「あの選手」の存在が不可欠だ。

 

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アザールの移籍動向

チェルシーMF・エデン・アザールは、兼ねてから将来的にリーガ・エスパニョーラでプレーする意欲を見せている。

 

アザールの視線は憧れの存在の下へ?

 

「今はイングランドで良い感じだ。最高のチームの一つでプレーしているわけだしね。でも、リーガ・エスパニョーラはたしかにスペシャルだ……。いつの日かそうなってもおかしくはないだろう? でも、今はここにいるよ」

 

また、ジダン氏への憧れも心に抱くことは有名だ。

 

「選手、また監督としてもすべてを勝ち取ってきた。特別な存在だ。世界中が選手としての彼を知っているし、僕たちがフットボールについて考えるときは、ジダンについて考えているんだよ。ピッチ上の彼はどんなことでもやってのけたし、監督としても偉大なことを成し遂げている。彼は魔法であり、ピッチに立つ彼を見ることには恍惚感を覚える」

 

ワールドカップ後、残留か移籍かの気持ちのブレを見せるアザール。その変化を追ってみる。

 

2018.8

「ワールドカップ後、クラブを出たいと思った。でも、今はチェルシーにいたいし、一番良いシーズンを過ごしているよ。だから、今は新たなチャレンジをする必要がない。でも、それは僕がここでもっと良くなるという意味でもない」

 

2018.10

「このクラブで私は幸せだ。全く問題ないよ。チームとともに僕のファミリーもここが幸せなんだ。もし僕がスペインに行かなくても、それはたいした問題ではないね。私はファンが大好きだし、ファンも私を愛してくれていると思うよ」

 

夏から秋ごろにかけては残留を強くほのめかす発言をしていたが、最近はその気持ちに変化が訪れている。

 

2019.1

「自分がこれからどうしていくのかを理解している。僕は決断を下した」

「レアル・マドリーと契約したいかって? なぜダメなんだ?」

 

スペイン『マルカ』はレアル・マドリーが移籍金として1億ユーロ(約125億円)を支払う準備があると伝えており、水面下においても、アザールがリーガ・エスパニョーラのピッチに立つ準備が進められている模様。

個人としても、ジダン氏と共に魔法を紡ぎあげるアザールのプレーを拝見したいと思っている。点取り屋だったクリスティアーノ・ロナウドは、ジダン氏とは異なるタイプのプレイヤーだった。一方でアザールは、ジダン氏と似たような黒子でその存在感を示すプレイヤー。

アザールがジダン氏の正式なる後継者のようなプレイヤーとして、さらなる進化を遂げる姿を見てみたいものだ。

 

 

 

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